東京大学教養学部学際科学科・鈴木貴之教授による高校生と大学生のための金曜特別講座が、AIはなぜ哲学の問題になるのかをテーマに、Zoomで行われました。参加した生徒の感想をご紹介します。
今回の講義を受けて、心の哲学や言語哲学、科学哲学の3つの関連に基づいてAIについて学び、考えを改めることができた。近年、AIの技術が大きく進歩し、人間が関与せずともAI自身で学習を行い、人間と同じことやそれ以上のことができるようになった。だが、それと同時に「AIと人間の違いは何か」「AIは言葉の意味を理解しているのか」など、多くの社会的、倫理的問題も生じるようにもなった。この問題はAIだけでなく、人間の心の哲学にも関係しているものでもある。私は、人間が発明したAIに、人間の理解の及ばない部分があり、先に述べたような問題が生じていることにとても驚いた。また、AIが自主学習ができるようになり、機械独自の方法で成長できるようになったことで、人とは完全に違った、別の生命体のようであると感じた。人々がAIを道具として見るのではなく、人と対等な別の存在だと認識してきたからこそ、哲学の問題になってきたと考えた。しかし、これらの問題について考えることで、これまでに判明していなかった、人間の心の原理であったり、人間とは別の思考プロセスが判明するのではないのかとも思えた。

